徒然の記

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2005年6月1日(水) 作風(1)

一番弟子は高田正樹さんですが、写真を撮りそこなったので後で紹介します。
二番弟子は私です。





三番弟子は榎本稔さんです。
篠山に工房を構え、登り窯と灯油窯で焼いています。
修行時代をともにした気心の知れたなかです。



2005年6月2日(木) 作風(2)

今日は女性です。
四番目の弟子は水口かをるさんです。
芦屋に工房とギャラリーをお持ちです。
今回もそうですが、技術的な工夫と想像力豊かな作品を作ってこられます。





五番目の弟子は吉松康子さんです。
三田に工房をお持ちで電気窯で焼成されています。
電気であるにもかかわらず、風格があり、なお手取りは軽いという離れ技をする人です。



2005年6月3日(金) 作風(3)

六番目の弟子は石川勝也さんです。
神戸の工房で電気窯で焼成しています。
もと料理人の手になる器は色使いと形が一味違います。
本人はかすみが主食とおっしゃっています。





七番目の弟子は奥田丈士さんです。
伊勢の神楽の窯を継ぐ期待のホープです。
力自慢の武ちゃんの作品は力強さとエネルギーに満ちています。



2005年6月4日(土) 作風(4)

今日は一番弟子の高田さんと特別研究員のヴォーグラーさんです。
木器窯の一番弟子は高田正樹さんです。
「冗談か本気か、わからない」とぼけた味のある人ですが、作品は正統派です。
西宮に電気窯、淡路島に登り窯をお持ちです。





ウィリアム・ヴォーグラーさんは1987年、再来日の折、木器窯で作陶されていました。
その後、四国の高松を拠点に活躍されています。



2005年6月5日(日) 印象的な作品

私が感じた印象的な作品、一人一点づつ挙げてみました。
まず、師匠。
「ほら吹くぞー」というこの作品。
「重いぞー」という作品もあって、なかなか楽しい命名です。


高田さん。
漆のイメージの碗。
発色の鮮やかさに敬意を表します。


榎本さん。
炊飯土鍋。
新しい用途開発のセンスに優れた榎本さんのつくる炊飯窯は美しい。


水口さん。
ひとつ決めるのが困難でしたが、意匠がモダンな大皿を選びました。


吉松さん。
刷毛目に薄い釉薬がかかっているビアマグ。
勉強になりました。


石川さん。
蓋付きの碗。
何気ない形ですが、好きです。


丈ちゃん。
なかなかの形と焼きの徳利(一輪挿し)。
若さに似合わず、奥行きを感じます。


ヴォーグラー。
いろいろあって選ぶのに難儀をしましたが、このカップ&ソーサーにしました。
色使いが印象的です。


私。
織部の茶香炉。
側面の削りを工夫したつもりです。

2005年6月6日(月) 勉強中の人たち

今、木器窯で勉強している人たちです。
山本さんです。


河村君です。


清水君です。
彼は備前で修行していました。


右は恐竜です

2005年6月7日(火) 姫路

昨日、秋の作品展の打ち合わせに姫路に行きました。
新幹線からみる姫路城は美しいのですが、JR姫路駅を降りると通りの正面に姫路城が見えます。
どこから見ても決まっている姫路城は姫路のシンボルであることがわかります。
通りの名は大手前通り。大阪の御堂筋に似ています。
両側の並木の間に彫刻が置かれている様子も御堂筋とそっくりです。







2005年6月8日(水) 奇妙な虫

ミミズに群がっている虫がいます。
名前は解りませんが、昔洞窟の中でよく見かけたような気がします。
ちょっと暗いところにいたように記憶していますが、白昼堂々と行動しています。
工房に出入りする奇妙な虫たちをときどき見かけます。


2005年6月9日(木) 三つの花器

時々私の工房で「陶芸をしたい」という人が来られます。
定期的にお見えの人もおられますが、今日は一日体験の二人の作品を紹介しましょう。
寺沢祐子さんの作品です。
「四角い白い花器が作りたい」と、作品のイメージをお持ちでした。
それに「ふた通りの表にしたい」と。
なかなか美しく上品な花器が出来上がりました。


もう一方の面は白色。二通りの楽しみ方ができるとおっしゃいます。


これは別のときつくったもの。焼き締めがいい雰囲気になっています。



こちらは吉田泰代さんの作品です。
砂混じりの鉄分の多い土で力強い作品になりました。
使っていくうちに光っている部分が落ち着いた雰囲気になって味わい深い花器になることでしょう。


竹べらで引っかいたラインもなかなか生きています。


お二人は水彩やエッチングの教室で感性を磨かれているだけに発想が豊かで、イキイキとされています。

2005年6月10日(金) 天の音2005(マルガサリの無料コンサート)

ちょっと先の話ですが、6月25日(土)にガムランアンサンブル、マルガサリの演奏会が開かれます。天の音2005というイベントです。
年一回開かれる、無料コンサートです。
会場はマルガサリの演奏スタジオの「スペース天」です。
マルガサリは日本を代表するガムランアンサンブルです。
ジャワの伝統音楽の響きと優雅な舞踏をお楽しみいただけるかと思います。





詳しいことはマルガサリのホームページをご覧ください。

2005年6月12日(日) ドクダミ

ドクダミの花です。
白い4枚の花弁のように見えるのは総苞片というもので、中心のツクシの先端のように見える部分が花だそうです。
昔ドクダミの葉をお茶にして飲んだ記憶があります。
昔から民間薬として使われ、「十薬」とも言われています。



2005年6月14日(火) 一年経過

このホームページのトップページに
Since 2004.6.14となっていますので、風気庵のサイトを立ち上げてちょうど一年経つことになります。
あっという間でした。
名前がなかった工房もそのとき「風気庵」と名づけました。
もっと内容を充実して魅力的なサイトにしていきたいと思っています。

2005年6月15日(水) ホタルブクロ

西日を受けて、スポットライトの部分にちょうどホタルブクロが咲いています。
蛍をこの花の中に入れて遊んだとか、蛍をこの花の中に入れて花先を指でひねって虫かご代わりにしたとか。




2005年6月16日(木) 風気倶楽部作品展のお報せ

工房(風気庵)で食器や花生けなどをつくる人たちの集まりを風気倶楽部と私が勝手に命名していますが、このほど定期的に作品をつくっている人たちの作品展を開きます。

会場:手仕事屋(自然食レストランばんまい)
期間:6月22日(水)〜6月27日(月)
   午前10:00〜午後6:00(最終日は午後4:00まで)

手仕事屋は有機農産物や自然食品を販売したり、その食材を使ってお昼の定食やコーヒーなどを提供したりするレストラン&喫茶などを営むオーガニックなお店ですが、二階のレストランにギャラリーコーナーも併設されています。
オーナーの山田久さんは私が日頃からお世話になっている人です。
風気倶楽部の皆さんの力作をご覧いただきたいと思います。
体に良い食材やおいしいお昼の定食、無農薬のコーヒーはおすすめですが、もちろん作品観賞だけでもOKです。
お気軽にお出かけいただけるとうれしいのですが。

手仕事屋のホームページ

2005年6月17日(金) 風気倶楽部員作品紹介−1

風気倶楽部員の作品を紹介しましょう。
まず、手元に集まった作品から。
岡田信子さんの作品です。
岡田さんはお茶目で、ひょうきんで、彼女の周りは笑いが絶えません。


見込みの部分は藁灰と鉄が反応して宇宙から見た地球の大気のブルーのようで見事です。


なかなか風格のある器に育ったようです。渋い。


これも美しい器です。岡田さんはこの器を飾っていたそうです。どうぞお使いください。


大胆な模様、素敵です。


娘さんの作品です。しっとりとお育ちです。

2005年6月18日(土) 風気倶楽部員作品紹介−2

今日は船磯富美子さんの作品です。
船磯さんは、スポーツ万能ウーマンの栄養士で、料理のセンスは抜群です。


口縁にアクセントが効いています。また見込みに溜まった釉薬のガラスも魅力です。


織部釉と藁灰釉の掛分けがおもしろい。船磯さんの料理センスを刺激するか?


小皿です。重宝しているとおっしゃいます。


同じ釉に見えますが、右と左の一番上は藁灰の白で、他の二つは石灰釉の白です。


美しい花生けです。

2005年6月19日(日) White on White

マレービッチの「ホワイト オン ホワイト」ではありませんが、
デュシャンの窯で焼成した白い壺にホタルブクロを生けてみました。
デュシャンの窯は1月26日、27日の「徒然の記」を参照してください。


White above White


Black on White

2005年6月20日(月) 風気倶楽部員作品紹介−3

岡本美和子さんの作品です。
岡本さんはロクロの前に座ると、もう何年もやっている人のようにピタッと決まります。天性のものがある人のようです。


石灰釉ですが窯の中で変化したようです。


ちょっと小ぶりのコーヒーカップです。


藁灰釉の濃淡の流れ模様が美しい。




高橋美穂さんの作品です。
高橋さんはヨガの先生です。発想がユニークで大胆な作品がお好みのようです。


香炉です。ヨガの教室でお使いになるということです。


実際に使ったところなかなかいい雰囲気で煙がたなびいていました。

2005年6月21日(火) 風気倶楽部員作品紹介−4

関原明子さんの作品です。
関原さんは大胆な作風で、びっくりするような大物を作るのが得意です。


長さが80センチ近くある作品です。


縁と脚のデザインがユニークで面白いと思います。


これも縁のデザインが面白い。


水盤にも器にも。これも大きい作品です。

2005年6月22日(水) 風気倶楽部員作品紹介−5

山竹民子さんの作品です。
山竹さんはいろいろお菓子などを持ってきて勧めてくれ、緑のなかが落ち着くと言ってホッとした表情をされます。


釉薬の流れも美しい。脚も高いので華やかな食卓が演出できるでしょう。


この器は出番が多いそうです。


釉も模様も形も良くできていると思います。



伊藤みつるさんの作品です。
美容師の伊藤さんはつくった器のほとんどを友達にプレゼントされているようで手元にはあまり残っていないようです。


唯一残っている大物。愛用されているようです。


優しい感じのするカップです。

2005年6月23日(木) 風気倶楽部員作品紹介−6

今日は寺井良子さんの作品を紹介しましょう。
寺井さんはどんどん若返られているようで、溌剌とされています。


白に青緑の模様が何ともいえない雰囲気をかもしだしています。


ふたつ作る予定が・・・蓋付きの湯呑みということですが、蓋付きの小鉢で使ってみては!


これまた美しい器です。


なかなか格好の良い器です。


毎日お使いだそうです。大きさといい、持った感じといい、最も好きな器のひとつということです。

2005年6月24日(金) 風気倶楽部員作品紹介−7

池田ゑみ子さんの作品です。
池田さんは他人をほめるのが大変上手で、ほめられた人はどんどん上達します。


私が全く使っていなかった釉薬の良さを評価して再び使い始めたのがこの釉薬です。


なかなか使い勝手が良さそうな器です。


美しく愛着のわきそうなカップとソーサです。


池田さん、お好みの釉薬(一番上の作品の釉薬と同じ)です。


うまくいきました。再度チャレンジするということです。


かなり使い込まれ、いい感じです。


大作です。デザインも良く、ますます良い器に育ちそうです。

2005年6月25日(土) クローバ

夏は雑草の繁殖力がすさまじく、どんどん地面を覆いつくします。
草刈機で刈ってもじきに草が生えてきます。
徒然の記で紹介している野の花はそんな雑草ですが、次から次と新しい種類に変化している様がわかります。
ほとんどの野草は名前がわからないのでインターネットで調べていますが、調べてみると名前だけは耳にしたことがあるものがたくさんあります。
そこで初めてこの花がそうだったのか、と妙に感心したりしています。
この花は名前がわからないのですが、葉はクローバに似ています。
クローバの花はこれとは明らかに違うのですが、インターネットで調べてみるとこの花をクローバとしているサイトもかなりあります。
二種類のクローバがあるのかもしれません。




2005年6月26日(日) ハコベ

前日のクローバの隣に生えていたのがハコベです。
春の七草ですが、秋まで花を付けているようです。



2005年6月29日(水) ヤブカンゾウ

この時期、道端でこの花をよく見かけます。
ヤブカンゾウです。
ノカンゾウは一重ですが、ヤブカンゾウは八重です。
藤の花の咲くころ、5月のはじめ、野草の茎と葉をご馳走になって、えぐ味もなく、おいしくいただいたのですが、そのとき、「これはカンゾウよ」ということでした。
あの味はこのカンゾウだったのでしょうか?






ヤブカンゾウは一日花。次々と花を咲かせます。後は栗林。


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